災害対応チャプレン・プログラムの経緯
今日私たちは、災害や事故、テロ等様々な危機的状況に直面する可能性が以前より増しております.そうした危機的状況を経験したり直面した人々のため に、物質的ケアと同時にスピリチュアル・霊的なケアは大切な働きです。2011年3月11日の東北大地震,津波、そして福島の原発事故によって持たらされ た被害の結果,大きなストレスにさらされた人々,今なお心の問題を抱えている人々が沢山おります。そうした人々のために精神的なケアを目的とした災害対応 チャプレンの役割は、現在のみならずこれからも増えて行く事でしょう。
災害チャプレン・プログラムは、ケビン・エラーズ博士(救世軍アメリカ中央軍国災害支援コーディネーター)が 開発したもので、米国救世軍によって世界的に用いられています。震災後48時間以内に、被災地を回って被災者に声をかけ、祈り、その後の心のケア、霊的ケ アをして地域教会につなげていく働き人(災害対応チャプレン)を、ローカルチャーチの信徒リーダーの中に育てておくことを目的としています。又、上級コー ス修了者には国際的に権威あるICISF(国際重大危機ストレス財団)が認定書を発行しています。
災害対応チャプレンコース:
上級コースは,教職者、チャプレン、精神保健専門家、及び、災害生存者や災害によってトラウマを受けた人々の為に、災害活動の範囲内で災害関連のニーズ に応じて情緒的霊的ケアをするための技術的向上を求めている人々を対象にしています。訓練時間は総計16時間で,二日間で行なわれます。