DRCnet 実務委員会解散と一部働きの継続及び「キリスト全国災害ネット(全キ災)」へ支援開始のご報告

2021年05月04日

DRCnet 会員の諸団体の皆様
ご支援・ご協力くださった皆様
お交わりをいただいた各地域のネットワークの皆様

尊い主の御名を賛美します。
東日本大震災から 10 年を経過しました。これまで私ども DRCnet の活動を覚えてくださり、ご支援、ご協力、そして協働の活動をいただき、ありがとうございます。

私ども DRCnet(災害救援キリスト者連絡会:発足時の名称は「東日本大震災救援キリスト者連絡会」)は、2011 年 3 月 11 日の東日本大震災直後に、お茶の水クリスチャン・センター(OCC)に様々な形で関係している有志、諸団体、クリスチャン実業家の方々が中心となり、広くキリスト教会の支援を束ねるハブ的な活動を行うことを願って発足いたしました。
当初は有志の活動でしたが、その後 OCC 宣教部に属し、災害救援などの包括的宣教の一端を担わせていただき、JEA 日本福音同盟援助協力委員長であった中台孝雄委員長が会長となり、榊原寛 OCC 副理事長が副会長として、10 年間活動を続けてまいりました。(榊原寛副会長は 2020 年12 月天に召されました)

DRCnet の活動は、賛同してくださる世界各地のクリスチャン、諸団体、諸教会のご支援のもとで進められ、災害地十字架施工日韓共同プロジェクトとして、被災地に LED 入り十字架が夜空に光ることによって贖いのメッセージ、望みのメッセージを被災者に届け、多くの人々が主に立ち返り将来に対する望みを持ち、災害の中から立ち上がれることを願って、このプロジェクトを進めました。また教会改築及び新会堂設置支援金にも携わらせていただきつつ、直接現地で支援
活動を行うというよりも諸団体をつなぐ役割を果たすことを使命として進めて参りました。
活動は関係諸団体と協力して、地域防災ネットワークの構築、災害対応チャプレン養成、さらにフラー神学校との共催で開催されてきた東日本大震災国際神学シンポジウムに関しては 福音派のみならず、超教派を繋ぐ役割を果たすこともできました。諸教会の説教支援、地域の先生方との定期的な懇談会等を恵みの中で持たせていただきました。

数年前から、新たに広範で組織だったキリスト教支援活動ネットワークの構築の機運が高まり、私たちも初期から懇談会に参加して設立のために努め、また設立後は会員として登録してきました「キリスト全国災害ネット(全キ災)」の活動が始まりました。
これを機に OCC 理事会および DRCnet 実務委員会として慎重に検討した結果、さらなる広がりのため、DRCnet 実務委員会の働きを終了し、4月からは新たな態勢を整えつつ OCC の宣教部の働きとして全キ災を支援することで、この分野での責任を果たすことといたしました。今後は大嶋重徳 OCC 副理事長が責任者として継続して働きを進めて参ります。
これまでささげていただきました献金の残額は、全キ災を支援するための働き、OCC宣教部のもとで継続する諸教会への説教支援や各地域の牧師先生方との懇談会などの継続のため、またこれまで同様災害関係支援のために用いさせていただきます。活動の継続のため必要な時にはDRCnet の実務委員であった者が個別に協力する予定です。DRCnet に献げられた趣旨に背くことのないよう、これまで同様の災害関係の活動のために用いさせていただきます。

国際神学シンポジウムは、会計面でもこれまで独立していましたが、今後も独立した活動として企画・実行されていきます。OCC はこれまで同様全面的にこのシンポジウムを支援させていただきます。

地域防災ネットワークの構築、災害対応チャプレン養成等につきましては、ある程度初期の活動が終了し、諸団体によって継承されていますので、それらを必要に応じて背後から支えることになります。

DRCnet のホームページは、数年前に東日本大震災の支援活動全般についてまとめ、また今後の取り組みへの提言等も行なうという貴重な資料を作成し、掲載してありますので、新たな更新はなくなりますが、当分はホームページとして残しておいて、閲覧できる状態にしておく予定です。

これまでの 10 年間のご支援、お交わり、ご指導を感謝いたします。災害への支援活動が途絶えることはありません。引き続きご指導とご支援をよろしくお願いいたします。
皆様の上にこれからも主の守りと支えと祝福がございますように。

2021 年 3 月

災害救援キリスト者連絡会 実務委員会 会長 中台孝雄
お茶の水クリスチャン・センター 理事長 村上宣道
副理事長 大嶋重徳

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