あとがき
片山信彦
東日本大震災から5年が経とうとしています。
未だに行方の分からない方、仮設住宅で過ごされている方、復興住宅に移って新しい生活に馴染めないでおられる方など、震災の傷はまだまだ残っています。更には原発の影響で、住み慣れた故郷に戻れない方や、放射線の影響のために生活の再建ができない方々も多くいらっしゃいます。
この未曾有の事件の中で、教会やクリスチャンも痛み、悩み、揺さぶられました。しかしその中でも必死に救援や復興に取り組む動きも出ました。
従来気が付かなかった、地域との関係の重要性や、宣教と社会的な活動の両立、教団、教派を超えた連携、そして、何よりも祈りや寄り添う事の重要性に気が付きました。
今般、震災後5年を迎えるに当たり、活動の記録を残し、学んだことをまとめて今後に備える必要があるのではないか、とDRCの実務委員会で提案しました。それでは言い出しっぺのお前が編集せよ、と言う事になり、編集の専門家である根田氏と二人でこの報告書を作成することになりました。
DRCネットが関わった方々に執筆を依頼し、震災の意味を問いつつ、多方面に渡る活動の報告と、その中から教えられたことや、課題を執筆頂きました。
本当にお忙しい方々が執筆くださり、心から感謝いたします。
この報告書が今後の教会やクリスチャン歩みの助けになることを願いつつ。