キリスト教会・広島土砂災害支援室

2014年12月12日

起こりと働き

・広島宣教協力会は8/21日,土砂災害が起こった翌日、キリスト教会・広島土砂災害支援室を立上げ、広島キリスト教会連盟、日本国際飢餓対策機構、救世軍と協力して支援活動を決定し開始する。

・支援室の働きは、日頃から親密な交わりと協力関係を築いていた広島宣教協力会、や他の市内キリスト教会との繋がり、緊急支援活動の経験豊かな諸団体(JIFH,救世軍)との協力によって行なうことができた。

・ 8/26日〜9/27日の約1ヶ月間、被災地の緊急支援活動を行い、述べ1200人以上のボランティアを派遣した。支援活動は、先ず広島平和キリスト教会 前の道路、周囲の土砂撤去から始まり、教会がボランティアの活動拠点となった。そして、教会周囲から周辺へと活動が広がって行った。

キリストさんと呼ばれる由縁

・支援室の働きは、市のボランティア等に比べると小規模ながら、教会周辺地域
に継続的に関わる事で、細やかな対応が出来、地域から信頼されて行った。町
内会がこの働きを認め、支援室のボランティア案内を出してくれた。

・「継続的」に「同じ場所」「同じメンバー」が活動することにより、被災地
住民と信頼関係を築き、きめの細かい支援を展開するように心がけた。

・「もぐら部隊」活動:床下に潜って土砂撤去を行なうボランティアや、市内教
会の教会員の持つ重機による土砂撤去作業。

・「お花プロジェクト」:土砂に埋まった庭にお花のプランターを贈り、心の慰
めを与える働きをした。

支援金と今後の活動

・支援金:「緊急支援活動」は終了したが、支援金は12月末迄受け付け、活動費にあてる。残金は広島宣教協力会に新設予定の「災害支援室(仮称)」の基金
とする。この働きは土砂災害支援の継続、その他、地域災害への備えを目指す。

*気づき今後の課題

・教会協力と地域教会のつながりの大切さ。

・ITでの関係(未信者も含め)

・あなたの町:被災時、あなたの町の教会は何が出来るかを真剣に考えた。

・聖書にある「行って同じように行ないなさい。」とは何処迄やる事か。
サマリヤ人は病人を一時的に助けて懐抱し、また帰りによるから、といってお
金をおいて、病人を人に委ねて離れた。何時でも一緒にいられる訳ではない。
主体的に主に向かうとはどういう事か。難しい問題でもある。
緊急支援の場合、時間を1ヶ月なら1ヶ月に絞ることが大切である。

・地域毎の超教派による災害支援の必要性。

・独自に支援するが、地域を知っていないと、地域に効果的な支援は出来ない。

・超教派の災害支援チームの準備。災害の時の連携チームは、普段から準備が必
要である。

・これから起こりえる、災害に備えた、備えの資格を持つ必要性。

・「流れの災害コーディネーター」
NPO災害支援団体でこうした働きをしている人達がいる。何時でも何処でも、
災害直後に出かけて行き、災害に対する人脈、知識、経験が豊富な活動家。

牧会と伝道

・教会の回し方:教会の理解が必要。

・ボランティアに参化出来ない人への配慮に必要さ。←引け目や痛みを感じさせないようにする。

・地域住民とは毎日顔を合わせるので、地道にキリストの心を持って支援するの
が大切である。←これが被災地の人々への伝道に繋がる。
今回、広島市の地域の働きが、キリスト教会が何をしたか分ってくれたと思う。
この働きが100年後に続いて行くか?クリスチャンは一致して働く愛の働き。

・家族:夫として、父として。
今回妊娠した妻を抱えての働きは大変だった。想定外の働きに時間を取るという
事は、今迄取っていた時間を捨てるという事である。家族、教会の理解がなくて
はやって行けない事である、という事を実感した。

質疑応答

・代われない働き:先生たちを支援する働き(品川)
答え:既に災害地域で活動した牧師が,被災地支援に来てくれると助かる。
また、1週間貼付けてくれる牧師がいると非常に助かる。
現地に取って、途中で休む必要なく、上手な引継ぎが出来る。一週間の経験で
直ぐ対応出来る

人材のコーディネート:神戸、淡路、東日本、広島での超教派の経験者、スペシャリストのリストを作成、人材バンクの様な物を作るのは役立つ。既に、支援活動をして止めた人達(サマリタンパース、クラッシュ、他)と契約を結び、災害時に雇用する。←有効な支援である。

情報提供:【連絡会】

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